メタバース空間での住宅展示場

最近、戸建ての住宅展示場を街中で見かけました。メタバースの分野でもメタバース空間内に住宅展示場を開催するケースが出てきています。

メタバースと建築分野はとても相性がよく昔から注目されていました。 今回は、メタバース空間を使った住宅展示場のメリット・デメリットやモデルケースを書いていきたいと思います。

住宅展示場をメタバースで開催するメリット

住宅展示場をメタバース空間で開催するメリットは、以下の4点です。

・建物の外観や内見のイメージが向上する。

・メタバース内でコミュニケーションがとれる。

・物理的な距離がなくなる。

・コストが安価

詳しく見ていきます。

・建物の外観や内見のイメージが向上する。

メタバース空間は、3Dモデルで制作されています。写真や、イメージ画像とは違い、よりリアルに建物をイメージすることができます。VRゴーグルを使用すると、さらにリアリティが増しイメージが向上します。

・メタバース内でコミュニケーションがとれる。

メタバース空間でコミュニケーションがとれることで、設計の違いや建材の変更など、メタバース内で打ち合わせが済み、スムーズな打ち合わせができます。

モデルルームとしても使用でき、戸建てを検討している顧客にもアプローチができます。

・物理的な距離がなくなる。

メタバースはネットが繋がればどこでも、参加することができます。物理的な距離がほとんどなくなります。

例えば、投資用に海外物件の購入を検討している顧客に対して、日本に居ながら、多国籍の物件を紹介することが可能になります。

・コストが安価

建物を建築して実際にモデルルームを制作するコストよりも、メタバース空間にモデルルームを制作した方が、コストが安く抑えることができます。

住宅展示場をメタバースで開催するデメリット

住宅展示場をメタバース空間で開催するデメリットとして、初心者のユーザーが操作に不慣れであるところです。

ゲームやメタバースに慣れたユーザーは問題なく、メタバースで開催される住宅展示場を見ることができます。しかし慣れてないユーザーは操作方法でつまづいてしまい離脱してしまうケースがあります。

離脱しないためにもゲーム的な要素を少し持たせて、面白く操作方法を学べる仕様が必要となってきます。

メタバースを使った住宅展示場のモデルケース

大和ハウス工業

メタバース上で建築物の設計をするシステム、「D’s BIM ROOM(ディーズビムルーム)」を開発しています。

実寸大の3Dモデルが再現でき、設計図と連動し、床や壁などの建材をその場で自由に選べます。メタバース内でも打合せができ、その場で変更が可能となります。従来の打ち合わせでは図面の共有やイメージパーツの作成が必要で手戻りが発生することもありました。3Dモデルをみながら、打合せすることで、こうした無駄を削減させようとしています。

一条工務店

住まいを体感できるバーチャル空間「ジョーズ・タウン」

楽しく体感できるバーチャル空間を公開しています。住まいの性能に詳しくなれるバーチャルミュージアムやオンライン住宅展示場を公開し、家作りに役立つ情報を発信しています。

住友不動産

メタバースショッピングモール「メタパ」上に住宅販売拠点「メタマンションギャラリー」を設置しました。物件情報を3Dモデル化し見せるだけではなく、販売も行っています。

株式会社ModelingX

複数のハウスメーカーのモデルハウスを見学できる交流型バーチャル展示場「PLANNERZ(プランナーズ)」をリリースしています。 富山エリアのハウスメーカー4社・リフォーム会社1社、計5社15棟を掲載しています。

ブラウザから入れるメタバースが住宅展示場をさらにお手軽にする

これまでのメタバースは、アプリをダウンロードする手間がありました。

それを解決したのがブラウザから入れるメタバースです。「Webメタバース」と言われ、近年注目されています。

ブラウザから入れるメタバースの特徴はすごくお手軽という点です。不要なアプリをダウンロードすることが無く、マルチデバイス対応(スマホ、PC、VRゴーグル)なため、あらゆる場面で使用可能です。

現在使用しているホームページからもアクセス可能です。

コミュニケーションツールも、ボイス機能やチャット機能があり、メタバース空間に参加したユーザーとコミュニケーションがとれます。

外部リンクや画面共有もできるため、メタバース空間で資料の共有も容易になります。

画像は、ブラウザから入れるメタバース(Webメタバース)で制作した戸建です。

当社が制作運営しているサービスです。

https://wm8.link/9PFnWdY

ブラウザから入れるメタバース(Webメタバース)はさらに手軽に建物の間取り、外観、内装を表現できるようになります。メタバース空間に入ったユーザーは、建物のイメージがさらに向上します。

ブラウザから入れるメタバース(Webメタバース)の制作依頼やご相談は、下記「お問い合わせ」より気軽にご連絡ください。

まとめ

メタバースがホームページと同じように普及した時、メタバース空間を使った住宅展示場はさらに増えていると予想されています。また、今後住宅用の3Dプリンターの普及と共に、メタバース内で内見した家をアマゾンで商品を注文するかのようにお手軽に住宅を注文できる未来が来ようとしています。